電解水について、よく寄せられる質問をまとめました。
電解水とは何ですか?
水道水に微量の塩を加えて電気分解することで得られる、2種類の水のことです。菌やウイルスに対して除菌効果のある「酸性電解水」(pH6.5以下)と、タンパク質や油分を分解して洗浄できる「アルカリ性電解水」(pH11以上)があります。
酸性電解水について
酸性電解水とは何ですか?
水道水と微量の精製塩や希塩酸を電気分解して生成される、高い除菌効果をもった水です。安全性が高く洗浄や除菌用水として広く活用されています。
酸性電解水は安全なのですか?
酸性電解水は平成14年に厚生労働省より食品添加物として指定を受けています。従来の塩素を用いた食品殺菌剤より安全で、惣菜や水産加工品などの食品工場を中心に急速に普及が進んでいます。
現在もカット野菜の洗浄や厨房機器の洗浄除菌、生食用生鮮魚介類や冷凍食品の加工時に広く使用されているほか、平成29年からは有機農産品にも使用できる農薬として認められています。
次亜塩素酸水、次亜塩素酸ナトリウム液、電解次亜水との違いはなんですか?似たような名前でよくわかりません
次亜塩素酸水(酸性)
次亜塩素酸水と酸性電解水は主成分が次亜塩素酸である、という点で同じものを指します。しかし次亜塩素酸水には電気分解以外にもさまざまな生成方法(粉末を水にとかしたもの、次亜塩素酸ナトリウムと酸を混合したもの等)があります。
当社では、次亜塩素酸水の中でも電気分解によって生成されるものだけを酸性電解水と呼んでいます。なお、食品添加物として認められているのは、次亜塩素酸水の中でも電気分解によって生成されたもののみ*です。すべての次亜塩素酸水が食品添加物として認められているわけではないため、注意が必要です。
*pHと有効塩素濃度が一定範囲にあるものに限る
次亜塩素酸ナトリウム液(アルカリ性)
名前は似ていますが全くの別物です。次亜塩素酸ナトリウム液はアルカリ性の除菌剤であり、食品添加物殺菌剤として活用されていますが、生体や医療器具への使用は認められていません。空間への噴霧についても危険であると注意喚起されています。
電解次亜水(アルカリ性)
名前は似ていますが全くの別物です。酸性電解水と同様に、水道水と塩を電気分解して得られる弱アルカリ性の水で、除菌効果があります。
酸性電解水は何につかえますか?
流水でのすすぎ、スプレー容器に詰め替えて拭き掃除、つけ置きでの除菌、匂いの気になるものの消臭、加湿器に入れて空間除菌・消臭など、様々な使い方ができます。
詳しくは @除菌PREMIUM商品ページ もご覧ください。
除菌といえばアルコールですがアルコールと酸性電解水の違いは?
1番大きな違いは、除菌効果の見込める菌の種類の多さです。アルコールでは除菌することのできない、ノロウイルスや芽胞菌も酸性電解水であれば除菌することが可能です。
また、アルコールよりも手肌にやさしく、アルコール過敏症の方でも使用することができます。
酸性電解水の除菌における優位性につきましては、こちらの参考資料もご覧ください。
酸性電解水は新型コロナウイルスを不活化する効果がありますか?
酸性電解水の新型コロナウイルスに対する有効性につきましては、2020年8月に日本電解水協会(JEWA)より、「新型コロナウイルスを不活化する可能性を確認できた」と発表されております。
試験結果の詳細は日本電解水協会のホームページをご覧くださいませ。
※2021年6月24日追記
2021年6月7日には同じく日本電解水協会が、「新型コロナウイルスの変異株(イギリス変異株=アルファ株)に対し、次亜塩素酸水(電解型)がウイルス不活化活性を示すことが確認された」と発表しております。
試験結果の詳細は日本電解水協会発表の資料をご覧くださいませ。
また、経済産業省が2020年6月に発表している「新型コロナウイルスに有効な消毒・除菌方法(一覧)」に次亜塩素酸水(酸性電解水)が記載されております。
実際に酸性電解水を新型コロナウイルス対策に使用する際の注意事項は、経済産業省が発表しているこちらのページをご覧ください。
酸性電解水は飲めますか?
飲料水ではありませんので飲めません。
酸性電解水は目や口に入っても大丈夫ですか?
様々な動物実験により安全性は確認されていますが、万が一異常を感じたときは医師に相談してください。
酸性電解水で汚れは落ちますか?
汚れを落とすにはアルカリ電解水や一般の洗剤の方が適しています。まずは汚れを落とした後に、除菌のために使用するのが一般的な使い方です。
酸性電解水は加湿器に入れて使用できますか?
次亜塩素酸水対応の超音波加湿器をご利用ください。空間除菌・消臭効果が期待できます。濃度については設置の際に担当者にご確認ください。
酸性電解水はどのように保管すればよいですか?保存期間は?
酸性電解水は光に弱いため、遮光効果がある容器に入れて冷暗所に保管すれば約1週間程度は効果が維持できます。
ただし徐々に中和されて効果が薄れていってしまいますので、使う都度生成器で生成し、生成した日にご使用することをお勧めしております。
アルカリ性電解水について
アルカリ性電解水とは何ですか?
水道水と微量の塩を電気分解して生成される、高い洗浄力を持った水です。油脂を乳化させたりタンパク質を分解したりするなど、有機物の汚れの除去に適しています。
業務用や一般家庭用に向けて多くの製品が販売されており、洗剤の代わりとして幅広く使われています。
アルカリ性電解水は何につかえますか?
主に掃除・洗浄に使われています。アルカリ性電解水による洗浄は、洗剤と違って泡立たないため、二度拭きの手間がないというメリットがあります。また洗浄成分が残らないことから安全性が高く、赤ちゃんやペットのいるご家庭でよく使用されています。
アルカリ性電解水が使用できないものはありますか?
アルカリ性電解水は様々な場所の洗浄に使用できますが、使用できないものもあります。
具体的には、アルミニウム、亜鉛、錫、鉛を含む合金・宝石類・無垢材のフローリング・木製家具・漆器類・ガラス・大理石・アクリル樹脂やゴム素材・液晶画面やカメラレンズのコーティング・特殊加工の鏡・皮革やウール、シルクなどの動物性素材にはご使用できません。
アルカリ性電解水は目や口に入っても大丈夫ですか?
高いpHのアルカリ性電解水には刺激があるため、誤って目など粘膜に入ってしまった場合はすぐ水道水で洗い流してください。
電解水全般(酸性・アルカリ性共通)について
ペットがなめても大丈夫ですか?
電解水の安全性は確認済みです。
気温や水温の制限はありますか?
気温5~35度、水温5~30度の範囲での使用が最適です。温度が上がりすぎると成分が気化してしまうため効果が薄れます。
電解水はそのまま排水しても大丈夫ですか?
排水時にはほぼ通常の水になっているため、通常の排水溝に流してくださってかまいません。