2 不動産事業

テーマは”ヴィンテージ感!” 完全フルリノベーションの2LDKが完成しました!

 

昨年秋に弊社が取得した、札幌市白石区栄通にある中古アパート物件。

これまで1LDK×3戸で構成されているワンフロアを、思い切って今回2LDK×2戸へのコンバート!  文字通り、大規模フルリノベーションに取り掛かりました。

①地下鉄東西線「南郷7丁目駅」から徒歩7~8分という立地適性と、②築古アパート全体のイメージとの調和から導き出された部屋づくりのコンセプトは”ヴィンテージ感”

賃貸物件にありがちな建具を極力使わず、「将来注文住宅を建てたい!」という30~40歳代の方(ファミリー層)をイメージして仕様を決定していきました。

玄関部分

シューズBOX上に棚を確保(3段)。植物などを置いてみたり、家族写真を飾るなど入居者の方の好みに合わせて自由な使い方を楽しんで貰えるよう造作しました。

 

正面にもアイアン調のハンガー掛けを設置。テーマの”ヴィンテージ感”に合わせたクロスを採用し、玄関扉を開けた瞬間から雰囲気のあるデザインが、ぱっと視覚に飛び込んでくることを意識しました。

このクロスは古い羊皮紙のような艶があります。アンティークな雰囲気にも馴染むかもしれませんね。ハンガーラック下の存在感抜群の木材はオブジェでもある一方で、コートや帽子に付いた汚れや水滴が壁紙に付くことの防止も目的にしてあります。

賃貸物件でのクロス選定はデザイン性に加え、できるだけ汚れが目立ちにくいものや、キッチンや水回りなど汚れが発生しやすい箇所には、意識的に白色以外のカラーをチョイスするのも良いかもしれません。弊社では長期で物件を保有する基本方針があるので、初期費用が嵩んでもクオリティの高い素材を選ぶよう心がけています。

既存のシューズBOXだけでは、ファミリー層への収納容量としては不十分と考え、玄関右側のデッドスペースに可動棚を更に造作しました。可動式なので、長靴やブーツなどの使用に合わせて高さ調整も可能です。

スポーツ用具などの置きスペースとしても活用も期待出来そうです。追加スペースの設置により、玄関スペースでの収納力UPが図られました。

リビング

圧倒的な存在感のあるカウンターは、今回のリフォーム会社様の特注により完成しました! 左壁と同じクロスを施してあります。オールグレーのシック感に沿うテイストで、引き締まったチャコールグレーを採用。まだら模様が特徴的な色彩です。スポットライトの当たり具合により、微妙な陰影を帯びてきます。

クロスを使用しているので、張り替えてしまえば色合いや雰囲気もガラリと変えれるが、この特注カウンターの大きな特徴です。 入退去時に経年劣化が目立ってしまった時、あるいは部屋コンセプトを変えたいという気分転換の時に変更してみたいと思ってます。

マホガニー風などの木目調などに張り替えると、よりナチュラル感に富んだ部屋にイメージ刷新することも期待出来そうですね!

キッチンはワンド株式会社の”SOUシリーズ”を採用。

「見せる収納」が売りな同社のデザインは吊戸棚もシンク下もワゴン式でとても開放的な作りです。「見せる収納はちょっと苦手…」という方もいるので、特注カウンターの2段棚に見せたくないものをさっと片付けることが出来るように配慮。

賃貸物件では見かけることが少ないキッチン&カウンターで差別化を図り、魅力的な住空間を演出します。

他にも随所にこだわりが…。

リビングと洋室の壁面に「通気窓」を採用しました。少しでも開放的で「家族がひとつに過ごせるような気持ちを大切にして欲しい」という願いと共に、夏の冷房、冬の暖房の巡回性を高め、熱効率を上げたいという経済的合理性の2重の意図を兼ね揃えた仕組みでもあります。

天井には、鉄骨の躯体を残しておく必要があったので、これを逆にインダストリアルな雰囲気に仕上げるために黒で塗装。物を干したり、観葉植物を吊るしたりと、大人でも遊び心がくすぐられます。

リビング天井には意匠性が高く、防腐性にも優れたベルアート(エスケー化学)で塗膜塗装。部屋のトーンが暗くなりすぎないよう、明るめのブラウン(OAC-1960)を、木ごてを使った「サンドストーム」仕上げで整えました。

また、ライティングレールを設置したので、お好みでスポットライトやペンダントライトでアンティークな世界に浸れるかもしれません。

洋室

2つの洋室のうち、ひとつの洋室には簡易机を設置。ノート・デスクトップPCどちらにも対応ができる幅で、こちらもリフォーム会社さんの特注により完成した逸品です!

PCならびに周辺機器がこのスペースに集約される可能性が高いことを踏まえ、コンセントも2口×2箇所ほど確保

もう一つの洋室は収納力に徹底的なこだわりを持たせました。既成サイズ以上のスペースをクローゼットとして確保しました。追加で右側には取り外しの可能な棚を2つほど設置。ハンガーラックも付いているので、布団から衣類にまで、スキー・スノーボードや、ギターなど楽器のような嵩張るモノに至るまで、収納したいものの大半をここに収めることが出来そうです。

トイレ・お風呂・洗面台(各種水回り)

特に女性の方が意識される水回りについても、できるだけ微細な点までこだわった造りを心掛けました。洗面台も”ヴィンテージ”コンセプトを崩さない仕様をチョイス。大きな鏡面台と黒のシンクが存在感を際立たせます。鏡面台の後ろとシンク下部にも収納スペースがあります。

トイレ・お風呂もアクセントが効いた色合いを選びましたが、リビング・洋室に至る部屋全体の色彩がバラけないよう、統一感を持たせた仕上がりになったようです。

基本色で採用したグレーは、最近取り入れるお部屋が多いと思いますが、今回はあえてオールグレーで全体をまとめつつ、要所要所にはチャコールグレーやブラウンといった濃色系を採用しました。キッチン・トイレ・お風呂に至るまでオールリノベーションのお部屋が完成です!

 

リノベーションによる住環境へのこだわり

如何だったでしょうか? 当物件はワンフロアをスケルトンで引き渡しを受けたこともあり、リノベーションが必須でした。リフォームやリノベーションを出費として捉えるのではなく、住環境の向上に大きく寄与する必要不可欠な事業投資として捉えることから、弊社のリノベーションはスタートしています。

弊社では10人のうち10人に及第点の6点を付けてもらう部屋ではなく、10人のうち、たった一人にでも10点満点を付けて下さるような、こだわりをもった部屋づくりを心掛けていきたいと思っています。

Insignia(インシグニア)大通東のような、新築物件とは違う意味での魅力と運営方法が、中古建築物にはあります。それを次世代にも生かしていき、逆に味わいあるものへと深化させていくことにリノベーションの醍醐味があると考えます。

当物件のリフォーム事業に携わって頂いた前田様ならびに、アドバイザーとして監修にあたった北川様に、そして長丁場のリノベーションに従事して頂いた関係会社の皆様管理会社の縁En様、そして工事期間中にご協力下さった入居者の皆様方には、心より御礼申し上げます。

 

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